漁師が1年穿いたジーンズを商品化する、広島・尾道デニムプロジェクト

高品質のデニム生地製造に、古くから定評がある広島県尾道市。そんな尾道市で行われている、デニムに纏わる面白い取り組みってご存知ですか?

その取り組みとは、その街で作られたジーンズを、その街で働く人々に1年間愛用してもらい、その穿き込まれたジーンズを洗濯・乾燥し商品として売るといったもの。値段は3万円前後と比較的高価ですが、穿き込まなければ出ない独特の色落ちや、働く人たちそれぞれのストーリーが詰まった1本であることを考えると、納得のお値段かも。

 

備後地方で作られるジーンズの魅力を発信する「尾道デニムプロジェクト」

尾道市のある備後地方は、世界的に見ても有数のデニム生地製造地域。備後地方のデニム生地は、世界的な高級ブランドでも使用されているほど。
いまでは老若男女に関わらず広く愛用されるファッションアイテムとしての地位を確立したジーンズも、ジーンズはもともとはアメリカのゴールドラッシュ時代に鉱山で働く作業員たちの作業着。そんなジーンズの魅力を発信していくのが「尾道デニムプロジェクト」です。

尾道市のある備後地方は、世界的に見ても有数のデニム生地製造地域。備後地方のデニム生地は、世界的な高級ブランドでも使用されているほどです。
「尾道デニムプロジェクト」は、その評価の高いデニム生地を使って作られたジーンズを、尾道で働く多種多様な職業の人たちが、実際にジーンズを穿きこむことで加工では到底つけることのできないシワや、自然な色落ちをまとった世界にひとつしかないジーンズが完成させるというもの。完成した1本1本のジーンズを通して、その風土や人の温かさを伝えることが目的です。

 

地域産業を啓蒙するプロジェクトが活発化

では、どのようなサイクルで世界にひとつだけのジーンズを作っているのか。

1人の参加者に対し、新品の生デニム2本を支給。
まずは1本目を1週間穿き込み、2本目と交換。1週間穿き込んだジーンズは、プロジェクトのデニムショップで回収され、デニムの洗浄専用工場で洗濯と乾燥をおこない、その1週間後には2本目のデニムを回収する……といったサイクルを繰り返し、1年間穿き込んだジーンズが商品となります。まさに、働く人たちのそれぞれのストーリーが刻まれたジーンズ。
完成した商品には製造ナンバーと、サイズ、そして職業履歴などが記され販売されます。

 

地域産業と町おこしを結びつけた尾道デニムプロジェクト。ファッションアイテムとしてではなく、誕生当初の作業着として着用することで、新しい魅力を生み出していく。すてきな取り組みですね。
職人がジーンズにもたらしたストーリーに、自分のストーリーを繋いでみても面白いかも。