デニムの語源となったフランスのニーム地方ってどんなところ?

ジーンズはアメリカで誕生したことが有名ですが、その素材であるデニム生地の語源はフランスのニーム地方に由来します。フランス語で誕生した言葉が、どのようにして現在のデニムに変化していったのか、ニームの街の特徴を交えてご紹介。

 

デニムの語源は「セルジュ・ドゥ・ニーム」

普段から何気なく口にしている「デニム」。この語源は「セルジュ・ドゥ・ニーム(Serge de Nîmes)」であると言われています。つまり、フランス語でニーム産のサージ生地という意味。
サージ生地は、毛羽立たないようにクリア加工が施されているのが特徴。手触りがなめらかで制服やユニフォーム、スーツ素材などとして利用されています。

18世紀のニームでは、ウールや絹の織物であったサージ生地が生産されており、それが「セルジュ・ドゥ・ニーム」と呼ばれるようになったのです。その生地は現在デニムとして知られる生地と似て非なるものでしたが、語源となり広く知れ渡るようになります。インディゴで染色された「セルジュ・ドゥ・ニーム」がアメリカは渡り、リーバイスの創始者でもあるリーバイ・ストラウス氏の手元に渡ったのが、現在のデニム流通のはじまりです。

 

近代と古代が絶妙なバランスで融合した街「ニーム」

ニームはフランス最古のローマ都市で、今も古代ローマの遺跡が残る歴史ある街です。街名は、ローマ人の村にあった泉・ネマウススに由来し、街のシンボルには、ヤシの木にワニが鎖で繋がれた図柄と、ネマウススの植民地を意味する「COLNEM」の文字が書かれています。

ニームは、紀元後1世紀に都市としての機能がはじまりまり、ローマ軍によって作られた16kmもの長い城壁など、さまざまな建築を残しています。円形闘技場、古代神殿のメゾン・カレ、マーニュの塔、ディアヌの神殿、ポン・デュ・ガールなどがその代表格で、ローマ時代の荘厳な建築が、いまもなお保存されています。中心街にある歴史的遺跡は徒歩で半日程度で見てまわることができますよ。

一方でニーム近代美術館、カレ・ダール(現代美術センター&マスメディア資料館)やコリゼやネモージェス集合住宅といった近代建築も有名。古代と現代が融合したニームは、華やかで穏やかな雰囲気が特徴的で、ペンテコステの闘牛イベント、フラメンコ・フェスティバル、ニームフェスティバルなど様々なイベントが開催されています。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。