セルビッジデニムの製造方法と特徴、そして魅力

ヴィンテージデニムにはプレミアが付き、高値でやりとりがされているのをよく目にしますが「セルビッジデニム」という言葉を聞いたことがありますか?実はセルビッジがあるデニムは、ヴィンテージの証で根強い人気を誇っているのです。
今回は、そんなセルビッジの魅力と製造方法をご紹介。

 

セルビッジとは? 「赤耳」と呼ばれる正体と織り方に迫る

セルビッジとは、「耳」という意味でヴィンテージデニムに見られます。裾を折り返したときに、つなぎ合わされた生地の両端に白い耳のようなものがついていれば、それがセルビッジ。セルビッジは、旧式力織機で織られた生地の特徴です。

旧式力織機では舟形のシャトルと呼ばれるものを送りながら、生地を織っていきます。シャトルが経糸の下をかいくぐり左右に往復しながら緯糸を送ることで、耳のようなものができるのです。現在主流になっている革新織機はシャトルを使わない仕様。送った緯糸は往復せずにカットされるので耳はできません。

 

©www.libertad-japan.com

1986年まで盛んに製造されていたセルビッジデニム。革新織機に比べ、旧式は織るスピードが1/6、また幅も狭いために作製に手間暇がかかることや、旧式力織機は、熟練した職人が機械の音を聞き分けながら日々メンテナンスをする必要がある上、現在は旧式力織機の部品は製造されておらず、不具合があったときには自ら調整をすることもあり、現在ではほとんど製造されなくなっています。

 

セルビッジだけではない、旧式力織機製のデニムの魅力

セルビッジは、ブランドによってカラーが異なります。
リーバイス社は赤。自社のテーマカラーである赤をセルビッジに入れることで自社アイテムの特徴としました。以降はブランドによって色の組み合わせを変えるなど、ブランドごとでさまざまな特徴がみられます。そんな風に、ブランドの特徴をコッソリ施すことができるのも、旧式力織機の魅力。

ただ、旧式力織機で製造されたデニムの魅力はセルビッジだけではありません。それは生地の質感。丁寧に織り上げた生地は、糸のテンションを微妙に調整することで凹凸の出方も変わります。そのムラ感こそが、体に馴染みが良いデニムを生み出すことになり、色落ちにも影響するのです。

 

裾をまくったときに見えるちょっとしたディテール「セルビッジ」ですが、そこには職人の技術やデニムの歴史が詰まっていることが分かります。肌馴染みがよく、色落ちの変化も楽しめるセルビッジデニムを探してみませんか?