アメリカで一大ムーブメントを起こした「プレミアムジーンズ」とは

90年代後半には「プレミアムジーンズ」という言葉が生まれました。プレミアムジーンズとは通常の販売価格の約4倍以上の値段を誇る、高級ジーンズのこと。そんな高価なジーンズも、セレブを中心に人気に火が付き飛ぶように売れていたんです。
今回はプレミアムジーンズ人気の理由と衰退にいたるまでを簡単にご紹介。

 

アメリカで爆発的ブームとなったプレミアムジーンズ

プレミアムジーンズブームは、1999年ごろにアメリカのセレブリティーたちを発端に起こりました。
プレミアムジーンズとは、その名のから想像できるとおり、高価なジーンズのこと。通常のジーンズの販売価格が1本50〜70ドル前後であったのに対して、200ドル前後で販売されていました。なかには、500ドル近くで販売された商品も。

そんな高価なジーンズがなぜブームになったのか。その理由のひとつは、多くのスター達がプレミアムジーンズを愛用をしたから。スターたちが愛用したことで、多くのメディアに取り上げられることも多くなり、広く認知されるようになりました。また、当時は現在よりも景気が良かったことも、ブームの後押しになったと考えられます。

では、プレミアムジーンズは単に価格が高いだけなのかというと、さすがにNO。その品質は折り紙つきなんです。

「アメカジ」というファッションジャンルからも分かるように、アメリカはジーンズ発祥後でありジーンズ大国。しかし、生産コスト削減のため、国内でのジーンズ製造は減少していて、国産(made in USA)のジーンズは多くありませんでした。そんなときに誕生したのがプレミアムジーンズ。日本やイタリアで製造された生地をアメリカで縫製・加工。品質の高い生地を確かな時術力で縫製・加工するのですから、品質は保証付。ただ、そのコストが販売価格にも反映されるため、価格が高額になったというわけです。
高品質で履き心地も耐久性も優れているので長く愛用でき、当時プレミアムジーンズは非常に人気でした。

 

プレミアムジーンズ衰退の背景に景気の低迷が

爆発的なブームを誇ったプレミアムジーンズですが、終末を迎えることとなります。その背景にあるのは「サブプライムバブル」。当時は住宅販売株の景気が良く、高価であればあるほど商品が売れていた時代でもありました。しかし、サブプライムバブルがはじけ、多くの投資家がジーンズメーカーに対する投資をやめたり、投資家自体が破産してしまったりしたことがきっかけで、ジーンズメーカー各社は規模を縮小せざるをえなくなっていきました。

 

高品質が特徴のプレミアムジーンズですが、景気低迷以降は一般層における購入者がぐんと減り、人気も低迷しました。現在ではファストファッションブランドなどからも、安価でありながらデザイン性の高いジーンズが多く販売されており、消費者はより多くの選択肢を手にしたといえます。プレミアムジーンズの所有がステータスのひとつとも考えられていた時代があったとは、現代では信じがたいことかもしれませんね。