いまやプレミア!?大戦モデルと呼ばれるジーンズの特徴

根強い人気を誇るリーバイス501などの定番ジーンズに、「大戦モデル」が存在することはご存知ですか?
大戦モデルとは、文字どおり第二次世界大戦中に製造されたジーンズのこと。物資不足により、衣料品の製造にもさまざまな制限がかけられ、そのなかで生まれたモデルを指します。大戦モデルのジーンズは、ヴィンテージショップやオークションなどでは高値で取引されていて、いまやプレミアものといえるほど。
今回はそんな「大戦モデル」ジーンズの人気の秘密に迫ります。

 

戦時中の統制から生まれた大戦モデル

第二次世界大戦中のアメリカでは物資不足による資源の節約を行っていました。その節約のため、アメリカ政府は衣料品メーカーに商品簡素化を要請し、ジーンズメーカーのリーバイスもそれに協力。ウォッチポケットリベットやクロッチリベット、バックシンチを省き、ボタンは市販のボタンをはじめとするさまざまなものを使用、スレーキや糸もさまざまな種類のものを利用するなどして、生地や金属の節約を行いましたが、アーキュエットステッチについても糸の無駄使いとみなされ、政府から削除するように命じられました。
そこで糸の代わりに、ペイントでステッチを描く方法に変更。ペイントなので洗濯することで徐々に薄くなってしまうものの、リーバイス501であることが購入時に伝わることが重要であったため、象徴的なデザインであるアーキュエットステッチをペイントで施して販売することにしたのです。
これらのジーンズは当時から大戦モデルと呼ばれていたわけではなく、戦前、戦後のジーンズと区別されるように、そのように表現されています。

 

各ブランドから発表される大戦モデルレプリカ

大戦モデルジーンズとしては、リーバイス501やリー101モデルが有名です。オリジナルの大戦モデルには、オークションなどで1本数十万円の値がついており、非常にレアな扱いがされています。
一方、最近ではそのような人気を誇る大戦モデルをジーンズメーカー各社が独自に再現をしています。素材やディテールなど、当時の大戦モデルの雰囲気を活かしつつ、シルエットは現代にも溶け込むよう微妙にアレンジをほどこしたり、リーバイスやリーのオリジナル大戦モデルに近づけたり、各ブランドの個性をミックスさせたものなどさまざまです。マニアックな人気を誇るオリジナルの大戦モデルに加え、ほかブランドの大戦モデルも見逃せなくなっています。

 

物資不足から簡素化して製造された大戦モデルですが、いまやマニアの間では高値がつけられるほどの人気になっています。ネガティブな状況下で生まれたものが、当時と比べ裕福な現代で評価されているのは意外ですね。一方で大戦中も自社商品のブランド力を保とうとした、リーバイス社のプライドに拍手を送りたいものです。