ジーンズのディティール用語(Vol.1)

新しいジーンズを買おうというとき、商品説明の文章や、ショップ店員さんとのやり取りなどで、聞きなれない単語が出てくることはありませんか?
今回は、ジーンズの生地以外のパーツ用語についてご説明。

 

ステッチとは?

裾上げのときに「ステッチはどうしますか?」と聞かれることはありませんか?ジーンズ用語に限られたものではありませんが、ステッチとは「縫い方」のこと。
ジーンズでのステッチの種類は、おもなものだとシングルステッチ、ダブルステッチ、チェーンステッチの3つがあります。
シングルステッチは、シンプルに1本線の縫い方。強度があまり強くないので、履き込んでいくとほつれの原因となることもあります。ビンテージデニムに古いものでよく使われていますが、これは当時、どの部分に強度が必要かということが、開発側もわかっていなかったことに由来しています。

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ダブルステッチは、縫い目が2本ある縫い方。強度が必要とされる部分の多くにはダブルステッチが施されています。

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チェーンステッチは、縫製糸がチェーンのように交互に縫われている、裾上げにオススメな縫い方。履き込み洗い込んでいくと、シングルステッチやダブルステッチよりも、洗いの縮みが大きく斜めに隆起するため、裾にロープ状のアタリ(色落ち)を強く出すことができます。

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リベットとは?

リベットとは、ポケットの端を補強するために打ち込まれた金属のこと。釘の頭のような部分と、それをキャッチするバー(止め座金)のふたつの部品から成り立っていて、表に見えているのはバーの部分。そのふたつの部品で生地を挟んで補強されています。
バーがジーンズの表面に見えている通常のものとは違い、バーはデニム生地で隠されていて、裏面だけにリベット金属が見える「隠しリベット」というものも。この「隠しリベット」は、リベットがポケットの隅の色落ちに影響することから、ビンテージデニムなどでも人気がある仕様となっています。

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リベットは1873年にリーバイスが特許を取得しましたが、1890年に特許が切れると、他社も標準的に導入するようになりました。
特徴的なリベットのひとつとして挙げられるのが、ラングラーの表面がラウンド状に丸く加工されている「スクラッチレス・リベット」。これは、バックポケットにつけられたむき出しのリベットが、カウボーイの大切なサドルを傷つけてしまうことを防止する目的で開発されました。カウボーイの声を反映させたジーンズを誕生させたラングラーらしい特徴ですね。

 

物資や知識不足、戦争などの歴史的な背景、黎明期には着用者のことを想ってリニューアルされた部分など、ジーンズのディティールひとつひとつには、それぞれ理由があります。それは現行のジーンズにも受け継がれているので、ジーンズを吟味する際は、細部に注目してみるのも面白いかもしれません。