父親・母親はどんなジーンズを穿いていた?ジーンズ流行の歴史

ゴールドラッシュに涌くアメリカで作業着として人気を得たジーンズ。ハリウッド映画で有名俳優が着用すると、瞬く間にファッションアイテムへと進化をし、デザインにも変化がみられます。
デザインの変化は、流行に左右されるもの。ジーンズの老舗メーカーとして有名なリーバイス社を中心に、年々各社からこだわりのデザインのジーンズが発売されてきましたが、国内でジーンズが生産されるようになった1970年代からのその流行の大きな流れをご紹介。

 

 学生運動が盛んであった1970年代。ファッションはというとヒッピースタイルが支持を得ていました。男女問わず、学生を中心にジーンズが人気を博していて、人気シルエットは「ベルボトム」。膝下からベルのように末広がりになった裾のデザインが特徴的です。

加工方法では「ウォッシュ加工」が主流。常温の水に浸して、あえとパリッとした質感を楽しんだり、お湯で洗うだけでなく柔軟剤を入れたりすることで独特の加工を施していました。
また70年代半ばになると「フェード」や「ブリーチ」も人気に。酸化剤や還元剤を用いて脱色をする加工法で、フェードは少しだけ、ブリーチは淡色になるまで脱色することを指します。

 

 80年代は、カラーパンツ、ペダル、スリムシルエットが人気に。科学薬品を使った、ケミカルウォッシュのデニムも当時を象徴するデザインのひとつです。

加工方法では「モンキーウォッシュ」が登場。膝とお尻の部分をサンドペーパーなどでこすり、着古した感じを出す加工法で、ヒゲのようなシワを作ることもできます。
サンドペーパーではなく石を使った「ストーンウォッシュ」も支持されました。モンキーウォッシュとは違い、自然な着古し感を手早く演出できることで重宝された加工法。
「ケミカルウォッシュ」も大人気。インディゴ染料を部分的にブリーチする方法で、化学薬品を使うためそう呼ばれました。
さらに「サブレサンドブラスト」。研磨用の金鉱砂を高圧の空気で吹き付け、その箇所を白くする加工のこと。当時から現在まで手作業でおこなうことが多い手法です。
そして「バイオウォッシュ」。セルロース分解酵素を使い、ジーンズの繊維の一部を分解することで、より上品さのあるストーンウォッシュのような加工をする方法。
80年代はとても多くの加工方法が登場した時代です。

 

 90年代になると、素材に変化が。レーヨンを使ったソフトデニムは穿きやすく、大きな支持を得ました。この頃は古着ブームもあり、ビンテージ風に加工したデニムに皆が夢中でした。

 

 2000年代は、インポートジーンズブーム。ブーツカットやローライズデニムは、女性のスタイルを強調するデザインとして、大人気に。2010年代にもなると、機能性が注目されるように。。保温性や、ストレッチなどに目が向けられ、非常にリーズナブルなデニムを手軽に購入できるようになります。

 

時代のニーズを映し出すジーンズの良さ

普段何気なく愛用しているジーンズも、振り返ると時代特有のニーズを反映していることが分かります。シルエットや加工方法にこだわるだけでなく、時代背景を思い描きながお気に入りの1本を見つけるのも良いのでは。