デニムをさらに頑丈にする織り方「ブロークンツイル」

デニムはサイズ、レングス、カラー、ウォッシュだけではなく、織り方にもバリエーションがあるということをご存知ですか?
デニムを選ぶとき、カラーやシルエットを重視することは多いかもしれませんが、その生地が何織なのかに着目することは少ないですよね。生地の織り方にもこだわって見てみると、デニムの奥深さをより一層実感できるかもしれません。
今回はデニムをさらに頑丈にする織り方と呼ばれる「ブロークンツイル」についてクローズアップ!

 

ブロークンツイルの織り方

生地の右上から左下もしくは左上から右下に流れるように現れている線「綾目」。
その綾目の中でも右上から左下方向に綾目が流れているのが「右綾」。一方、その逆の方向(左上から右下方向)に綾目が流れているものを「左綾」といいます。この右綾や左綾などの「綾織」生地の特徴として、綾目の方向にねじれるというものがあります。
そんな潜在するねじれを防止するために織組織を工夫したものがブロークンツイルと呼ばれる織り方。左綾もしくは右綾の綾目をある糸数ずつ反対の方向にし、綾目にならないようにしています。綾目を途中で反対の方向に並べるため、掛かった力が分散し一方向の綾目の織物で起こりがちなねじれが起きずより頑丈な生地になります。

【ブロークンツイル】

 

【右綾】

【左綾】

 

味わい深いブロークンツイルの質感

昨今、生地の織り方も多様化してきています。これまでデニム生地といえば3/1ツイル、2/1ツイル、ブロークンツイルというのが一般的でしたが、多様化が進んだことで「杉綾(ヘリンボーン)」という織り方も。この杉綾、細かく綾目の方向転換をおこなっているので、遠目にはブロークンツイルと同じように見えます。ブロークンツイルも杉綾も生地がフラット。フラットなので、はき心地がなめらかであると同時に、色落ちにも味わい深さがあり、左綾や右綾のデニムに比べて、若干ツヤ感のあるような落ち方になります。
ブロークンツイルの手法は、デニム生地だけに採用されるわけではなく、ビジネス向けではなく、比較的カジュアルなジャケットの生地としても採用されています。

 

いまでは一般的にさまざまな衣服に使用されているブロークンツイル。店頭で綾目が互い違いに織られた生地を見かけたら、ぜひ手で触ってみてください。さらっとした質感で強度があるので、夏など暑い季節をアクティブに過ごす際には重宝しますよ。定番の左綾、右綾のジーンズを持っている人も、もう1本新しいデザインのものを探すなら、ぜひブロークンツイルのものを狙ってみてはいかがでしょうか。