ジーンズの不朽の名作!ヴィンテージLevi’s501XXの歴史(vol.3)

言わずと知れた名作ジーンズ「リーバイス501XX」。現在に至るまで、そのデザインや生地などのディティールは何度もリニューアルされ続けています。流行を取り入れた変更だけではなく、中には歴史的背景によって余儀なくされたものもありました。前回前々回で誕生の背景と第二次世界大戦前後のディティールの変遷をご紹介しましたが、今回は、戦後から現在に至るまでのリーバイス501XXの歴史を、要点ごとにご紹介。

 

ジッパージーンズ/プリ・シュランク・デニムの誕生
(1950年代〜:502XX,551ZXX)

リーバイス551ZXX

戦後、現在の501XXのベースとも言える正統派モデル「1947年モデル」が誕生した後は、ジーンズの各パーツの製作技術が次々に501XXをベースとしたモデルに反映されていきました。自然に開いてしまわないジッパー技術の向上により、ジッパージーンズ502XXが誕生したり、縮まないプリ・シュランク・デニムの開発により、551ZXXが世にでることになりました。

 

大量生産への変遷が見て取れる「66モデル」期
(1960年代後半〜:66前期・後期モデル)

1960年代になると、ジッパーモデル551ZXXやカジュアル市場向けのスラックスなど、501XX以外のモデルもヒット。リーバイス社は生産工場を増やし、大量生産化を進めましたがそれにより、「均質化」と「品質低下」が生じました。

「均質化」により、糸の太さや縫い方が均一になり、生地が不均一であることから発生する「タテ落ち」が少なくなり、ジーンズ好きにとっては好ましくない結果に。逆に言えば、このことが古い時代の501XXの価格を上げ、「プレミアビンテージジーンズ」の始まりです。
「品質低下」は、大量生産によるB級品が増えたことでした。ほつれや、縫い目の荒さなど様々なB級品が発生したため、革パッチの501の文字の上に品質の良い順に「A」「S」「F」が刻印されていたり、欠陥品は革パッチの中心を切り取ってしまうなどをして、品質の評価をしました。

また、1971年のリーバイス社の株式公開に伴い、赤タブの「LEVI’S」表記が「Levi’s」のスモールe表記となりました。

この間の1966年〜1971年までの間に生産されたモデルを「66モデル」と総称し、マニアの間では高値で取引されています。

 

赤ミミの廃止
(1980年代〜:80年代オールドモデル〜現在)

裾などを折り返した時に見える、ミミ(セルビッチ)と呼ばれるディティールが、1983年の生産を最後に消滅します(後に「復刻版」で復活)。

これは、ミミ部分を作るためにデニム生地の無駄を省く目的で行われました。

 

3回にわたってリーバイス501XXの歴史を紐解いてきましたが、戦争などの時代背景や、リーバイス社の事業拡大によるモデルチェンジを重ね、その都度、二度と作られないビンテージ501XXジーンズが誕生してきました。

現在の501XXもモデルチェンジを重ねていたり、復刻版が生産されたり、国内レプリカジーンズにビンテージ501XXのディティールが採用されていることも多く見られます。

ぜひ、Webや店頭で、ジーンズのディティールを見るときに思い出してみてくださいね。きっとジーンズ選びが楽しくなるはずです。